世界保険大手スイスのチャブ(Chubb)は1月4日、グローバル気候ビジネスユニットを発足したと発表した。従来のエネルギー、代替エネルギー、再生可能エネルギー、気候テクノロジー、農業関連産業、リスクエンジニアリングサービスを扱う各事業をユニットを再編。カーボンニュートラル化を進めるテクノロジー等を開発・導入している企業に対し、あらゆる分野の保険商品・サービスをワンストップで提供できる体制を整えた。
チャブは現在、スイスに本社を置いているが、もともとは伝統的な米国の保険会社。米保険大手は欧州勢に比べ、気候変動観点でのビジネス転換が遅れていたが、今回チャブが大きく動いてきた。
同ユニットは、気候変動の影響に対処するためのリスクマネジメントやレジリエンス強化のためのサービスも提供する予定。これらの事業を合わせると、2022年の関連事業の保険収入は6億7,500万米ドル(約890億円)を超える。
新設するグローバル気候ビジネスユニットは、シニアリーダーが共同ヘッドを務める。マシュー・マクマリン氏は、ニュージャージー州ホワイトハウス・ステーションを拠点とし、Chubbグローバル・クライメート・プラクティスの北米リーダーに任命。また、マシュー・ハーディ氏は、ロンドンを拠点とし、米国、カナダ、バミューダ以外の市場を担当するChubb海外事業(COG)リーダーに任命された。
また同社には、グローバル・クライメート・オフィサーとして、マーガレット・ペロソ氏も着任する予定。直近では、Vinson & Elkinsで弁護士を務め、事務所のリード・サステナビリティ・パートナーの他、環境法研究所の理事も務めていた。
【参照ページ】Chubb Announces Global Climate Business Unit to Help Combat and Manage Climate Change
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