カナダのJason Kenney雇用・社会開発大臣は、Trico Charitable Foundation主催のSocial Enterprise World Forum 2013において、基調講演をおこなった。大臣は、スピーチの中で、カナダにおけるソーシャルな取り組みについて話し、特にソーシャル・イノベーションの重要性を強調した。
今後、カナダ政府は、ソーシャルファイナンスを通じて、社会問題解決に取り組むため、ローカルコミュニティにおける結果重視のプロジェクトに投資しようと考えている企業を市民社会と結びつけていく方針だという。このフォーラムには、Candice Bergen国務大臣(社会開発)も出席し、社会参加、カナダ人障がい者、アボリジニ、ホームレスなど、さまざまな問題について関係者たちと話し合いの場を持った。
Jason Kenney雇用・社会開発大臣は、従来の政府政策を振り返り、社会に対してやり方を一方的に押し付け、自発的なイノベーションを妨げてきたと小括した。今後はカナダ政府は、市場型の方法に転じ、社会問題解決のアイデアをもつ企業や団体と地域社会との結びつきをするサポート役に徹し、それを財政面でサポートしていく考えだ。昨年11月に政府がソーシャルファイナンスの第1回募集を行ったところ、150もの企業・団体から応募があった。そのうちいくつかの事例はHarnessing the Power of Social Financeという報告書にまとめられているという。興味のある方はぜひご覧頂きたい。
【フォーラムサイト】Social Enterprise World Forum 2013
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