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【アメリカ】ネスレウォーターズ、100%リサイクルプラスチック製のペットボトルを公表

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 ネスレ・ウォーターズ・ノースアメリカ(NWNA)は7月6日、同社の販売するミネラルウォーターブランドの"resource® Natural Spring Water"に使用するペットボトルを、100%リサイクルプラスチック(rPET)でできたペットボトルに刷新すると発表した。新バージョンのペットボトルは700mlと1Lサイズのボトルに使用されている。

 今回のリニューアルは、NWNAが展開する一連の飲料ブランド全てにおいてリサイクル化を進めるという同社の長期ミッションの一環でもある。同社は100%rPETへの移行に合わせ、引き続き「ボトルからボトルへ」のリサイクル強化、およびリサイクルペットボトルに対する意識の向上と需要増加に取り組んでいく。

 NWNAのサステナビリティ担当シニアマネージャーを務めるDebora Fillis Ryba氏は「我々は、resourceにおける新たなリサイクルペットボトルの使用はリサイクルの価値に焦点をあてることによりリサイクル率向上につながると信じている。ネスレウォーターは持続可能なイノベーションおよび製品スチュワードシップの主張において誇るべき歴史を持っており、今回の100%rPETボトルはリサイクルへの意識向上によりその遺産を引き継ぐことを目指している」と決断の背景を説明した。

 また世界最大のリサイクルペットボトル製造企業の一社でもあるCarbonLITE Industriesの創業者兼CEO、Leon Farahnik氏は「『ボトルからボトルへ』のリサイクルは、埋め立てゴミやカーボンフットプリントを削減し、自然資源を保全し、新たなパッケージ作成・調達による環境への影響を制御する最も効果的な方法だ。現在米国のペットボトル材料は3分の1以下しかリサイクルされておらず、resourceのような100%rPETへのコミットメントは、企業と消費者とのリサイクルに関する基準を高める重大な変化となるだろう」と語った。

 NWNAは2018年までに飲料用ペットボトルのリサイクル率を60%まで高めるという目標を掲げており、目標達成に向けて国・地方レベルの政策関係者らと密接に連携しながら取り組みを進めている。

 NWNAに先立ち、先月6月にはコカ・コーラが100%リサイクル可能な植物由来の素材でできたペットボトルを公開したばかりだ(※参考記事:【アメリカ】コカ・コーラ、世界初となる100%植物性由来のペットボトルを開発 )。積極的にサステナビリティイノベーションに取り組む大手飲料企業らの努力により、かつては環境破壊の代名詞ともなっていたペットボトルも今や環境に配慮されたサステナブル素材へと生まれ変わりつつある。

【参照リリース】Natural Spring Water Debuts New Bottle Made with 100 Percent Recycled Plastic
【企業サイト】Nestle Waters
【参考サイト】CarbonLITE Industries

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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