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【アメリカ】高まるフェアトレード製品への需要、輸入26%増。

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 米フェアトレード推進機関フェアトレードUSAは8月19日、2014年における米国のフェアトレード認証済製品の輸入は26%増加したと発表した。牽引したのは野菜や果物などで、農場労働者と小規模生産者に分配されるプレミアム(Community Development Premiums)は合計550万米ドルに達した。フェアトレードUSAは、この成長は消費者と小売業者双方からのフェアトレード製品に対する需要の高まりを反映したものだとしている。

 フェアトレード製品の輸入が増加した背景には、フェアトレードUSAが認証対象の野菜と果物を25種類以上へ増やした点がある。これらのうち10種類以上が2012年以降に追加されたものだ。また、今年は新たに14の生産業者が認証を受け、認証済生産業者の数は9か国で合計64に拡大したという。

 また、特に輸入増加に牽引した国としては、強制労働や低賃金労働などがたびたび話題に上るメキシコが挙げられる。2014年には6300万ポンド以上のフェアトレード製品がメキシコから米国内に輸入され、2012年の約3倍以上となる2400万米ドル以上のプレミアムが生産者らにもたらされた。これらのプレミアムは農場労働者や小規模生産者によって直接ヘルスケアや教育、住宅、輸送インフラなどへの投資資金として活用される。

 なお、フェアトレードUSAはフェアトレード製品が企業にもたらすメリットについても言及している。多くの農場では収穫期の人手不足に陥っているものの、フェアトレード認証済の農場ではプレミアムがインセンティブとなり、毎年多くの労働者が収穫期に農場に戻ってくるという。そのため、フェアトレード認証農場からの調達はより安定したサプライチェーンの構築および農作物の品質維持につながるという。

 同報告が示す通り、フェアトレード市場は今後も消費者、生産者、企業の全てが牽引役となり拡大していくことが予想される。

【参照リリース】Americans Seek Fair Trade Certified™ Produce; Imports Jump 26%
【団体サイト】Fair Trade USA

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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