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【シンガポール】最大手スーパーチェーンのフェアプライス、APP製品の販売を停止へ

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 シンガポール最大手スーパーマーケットチェーンのNTUCフェアプライス(以下、フェアプライス)は10月7日、アジア・パルプ・アンド・ペーパー・グループ(APP)の全ての紙製品を店頭から撤去すると公表した。これは、シンガポール環境評議会(以下、SEC)がAPP製品に対して「シンガポール・グリーンラベル」認証の使用を一時的に制限する措置をとったことを受けてのものだ。

 SECは「シンガポール・グリーンラベル」認証を受けた紙製品を販売している小売各社に対し、シンガポールのヘイズ(煙害)の原因となっている野焼きや森林火災に関与している疑いがあるAPP製品の取り扱いを止め、持続可能な素材の使用を遵守していることを宣言するよう要請していた。

 フェアプライスは「シンガポール・グリーンラベル」認証を受けた14のハウスブランド紙製品を展開しており、そのうち2製品がAPPから調達した製品だった。同社は当局の調査によりAPPがヘイズの原因企業であると確定した段階で方針を固める予定だったが、今回SECにより対象製品の「シンガポール・グリーンラベル」認証に制限がかかったことで、取扱い中止を決断した。

 フェアプライスはシンガポールの小売業界の中でも先手を切って様々なサステナビリティ活動を展開してきた。ハウスブランド製品におけるシンガポール・グリーンラベル認証の取得もその一環だ。フェアプライスは今回認証制限の対象となった2製品に加えて、今後その他のブランドも含めた全てのAPP製品の撤去を進めるとしている。

 現在シンガポールやマレーシアではヘイズによる大気汚染が深刻化しており、健康への悪影響が懸念されている。今回のSECおよびフェアプライスによるアクションは、持続可能な事業慣行を行わないことによる事業リスクを改めて浮き彫りにしている。

【参照リリース】FairPrice takes firm action against APP
【企業サイト】FairPrice

(※写真提供:Lodimup / Shutterstock.com

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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