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【アメリカ】デュポン、2020年サステナビリティ目標を公表。持続可能な食料のR&Dに10億米ドルを投資

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 米化学大手のデュポンは11月18日、過去25年以上にわたるサステナビリティへの取り組みを次の段階に引き上げるべく、2020年に向けた新サステナビリティ目標"2020 Sustainability Goals"を公表した。同社の掲げた新目標の中核にあるのは、サステナビリティをイノベーションとR&Dに統合するという全社横断の取り組みだ。

 2020年に向けた目標は同社のサステナビリティ戦略をさらに進展させるもので、「Sustainable Innovation(持続可能なイノベーション)」「Food Security(食料の安全保障)」「Footprint(フットプリント)」という3つの大きな柱からなる。事業運営における環境負荷の低減という目標を土台として同社が長らく取り組んできた温室効果ガス排出、エネルギー、水、廃棄物の削減に加えて、新たに「食料の安全保障」に関する目標も盛り込まれることになった。

 食料の安全保障について、デュポンは2020年までに100億米ドルをR&Dに投資し、4,000点の新商品を送り出すという大胆な目標を設定した。また、就学中の200万人の若年層に対する持続可能な食料・農業に対する啓発・教育支援や、300万人以上の農家の生活向上支援も実施する。環境負荷削減については、売上1米ドルあたりの再生可能エネルギー以外の使用量を10%削減、CO2排出原単位の7%削減などを掲げている。

 同社のCSO(最高サステナビリティ責任者)を務めるLinda J. Fisher氏は「我々はサステナビリティ活動を継続し、イノベーション・パイプラインにおける全ての新製品が2020年までにより安全かつ健康で、持続可能な地球に貢献できるように取り組みたい。イノベーションとサステナビリティは当社にとって最大の強みであり、顧客、市場そして社会に対して新たな価値を創造するだけではなく、デュポンにとっての大きな成長機会でもある」と語る。

 今後、デュポンはDuPont Sustainable Innovation Goalの一環として、2020年に向けて毎年同社の主要なイノベーションによってもたらされた安全・健康・サステナビリティに関する定量的な成果を公表していく。その中には温室効果ガスの削減や水質改善・保護、従業員の安全条件の向上などが含まれる予定だ。

 イノベーションとサステナビリティを競争優位の源泉として2020年までの事業戦略を描いたデュポン。持続可能な食料安全保障の実現に向けた多額のR&D投資がどのような成果を生み出すのか。今後の展開が楽しみだ。

【参照リリース】DuPont Announces 2020 Sustainability Goals
【企業サイト】DuPont
【参考サイト】DuPont 2020 Sustainability Goals

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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