コカ・コーラのボトラー(コカ・コーラの製造・販売を行う企業)世界大手、コカ・コーラHBCは9月30日、2020年までの新たなサステナビリティ目標を発表した。コカ・コーラHBCは、名称は「ギリシアのコカ・コーラ・ボトラー企業」の意で、元々はギリシアのアテネに本社を置いていたが、2013年スイスのツークに移した。ボトラーとしてカバーする領域は、ロシアや東欧など旧東側諸国の他、イタリア、スイス、アイルランド、オーストリア、ナイジェリアなど世界28ヶ国。昨年の売上は63億ユーロ(約7,300億円)。管轄領域の見込み顧客総数は約6億人。同社はロンドン証券取引所とアテネ取引所に上場している。
同社が発表した新目標は全部で7項目。
- 事業エネルギーの40%を再生可能エネルギーで調達
- 市場に出た梱包材を40%回収し、リサイクル
- PETボトルの20%を使用済みPETまたはリサイクル可能なPET樹脂からで生産
- 飲料1リットル当たりのボトル・缶材料を25%削減
- 原料となる農作物の95%以上をコカ・コーラ全体の「持続可能な農業ガイドライン原則」認証を取得
- 毎年税前利益の2%を地域コミュニティに還元
- 勤務時間中にボランティア活動に参加する社員を倍の10%に向上
同社は昨年、2020年までのコミットメントとして、製品1リットル生産当たりの水を30%、温室効果ガスを50%削減するという目標を定めていた。今回発表した7目標はそれに追加される形となる。コミュニティ支援の分野では、昨年は、230以上のNGOと提携し、税前利益の2.3%に相当する8,200万ユーロ(約94億円)を地域コミュニティの福祉、環境、水、若者支援などの活動に提供していた。
【参照ページ】Coca‑Cola HBC sets out new sustainability targets supporting its purpose to inspire a better future
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