英ESG投資推進NGOのShareActionは12月7日、銀行欧州大手15行の気候変動リスク対応と情報開示のランキング「Banking on a Low-Carbon Future」を公表した。ShareActionは今回の格付のために質問票を15行に送付。15行全てが回答した。
評価観点は全部で4つ。「気候関連リスク評価とマネジメント」「低炭素商品・サービス」「政策エンゲージメントと協働」「ガバナンス体制と気候変動リスク・機会戦略」。
(出所)ShareAction
ランキング首位は仏BNPパリバの107点。次いで、UBS(94点)、HSBC(92.5点)、クレディ・アグリコル(92点)、ソシエテ・ジェネラル(89点)と、仏勢が上位5行中3行を占めた。背景には、仏エネルギー転換法第173条により、銀行に気候変動関連の情報開示を義務化したことがある。
全体傾向では、気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)ガイドラインに沿う情報開示をコミットしている企業が15行中13行と大半を占めた。一方、二酸化炭素排出量の多い融資資産を情報開示にして明確な回答を示したのはBNPパリバのみだった。
今回のランキングでは、英銀行はスコアが伸びなかったが、英中央銀行のイングランド銀行は気候変動リスク対策を進める動きを見せており、英国勢の進展が期待される。
【参照ページ】French banks stride ahead of European peers in fight against climate change
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