【EU】欧州司法裁判所、Uberを「運輸事業者」に認定。同社敗訴 2018/01/06 最新ニュース

 EUの司法府である欧州司法裁判所(ECJ)は12月20日、配車アプリ世界大手米Uber(ウーバー)を「運輸事業者」と認定する判断を下した。これにより英国を含むEU加盟28ヶ国では、ウーバーは「運輸事業者」に課せられている法律の対象となり、厳しい規制がかかる。ウーバーは自身をIT事業者と主張していたが、主張は退けられた。

 今回の裁判は、スペイン・バルセロナのタクシー運転手が、ウーバーを相手取り、スペインで起こした裁判が契機となった。裁判では当初、ウーバーのアプリがタクシー免許を取得していない運転手が客を乗せることを許しているとして、不当な競争状態を作り出していることが争点だったが、スペインの裁判所が、欧州司法裁判所に参考意見を求めたため、欧州司法裁判所が同案件についての意見を下すことになった。

 ウーバーはこれまで、同社はタクシー運転手と乗客をマッチングさせるITサービス事業者だと主張してきたが、「運輸事業者」と位置づけられることが確定したことで、EU各国や域内自治体の労働法や事業免許制度が課せられることになる。

 ウーバーに対しては、英国やスペイン等の国で、ウーバーのサービスを活用するタクシー運転手が、最低賃金法や有給休暇、社会保障等を求めて裁判を起こしている。ウーバーは従来、タクシー運転手を雇用者ではなくサービス利用者として位置づけてきたため、労働法が規定する内容をタクシー運転手に提供してこなかった。しかし、裁判所が雇用者として処遇するよう判決を下すケースが出たため、ウーバーも当該地域では待遇を見直する措置を取り始めている。そのため、今回、EU28ヶ国全てに法的効力を持つECJがウーバーを「運輸事業者」と認めたは非常に大きな意味を持つ。

【参照ページ】The service provided by Uber connecting individuals with non-professional drivers is covered by services in the field of transport

株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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