ファーストフード世界大手米マクドナルドは1月16日、世界全店舗で、全パッケージ素材を、2025年までに再利用素材、再生素材、森林管理協議会(FSC)の認証取得済素材に切り替えると発表した。さらに、2025年までに店舗内の持ち帰り用パッケージ(コップ、持ち帰り用バッグ、ラップ、ナプキン等)を100%リサイクルする。
マクドナルドの店舗数は、現在100ヶ国以上で合計37,000店ある。現在、持ち帰り用食器に占める再利用素材、再生素材、FSC素材の割合は50%。パッケージに占める割合は64%。一方、持ち帰り用食器の店舗でのリサイクル割合は10%にとどまる。
リサイクルでは、環境NGOのEnvironmental Defense Fund(環境保護基金)との提携を25年前に開始。その後10年で、約14万tのパッケージを削減し、段ボール10万tをリサイクルを実現し、廃棄物を30%減らすことに成功した。2014年には、世界自然保護基金(WWF)の「Global Forest & Trade Network」プログラムに参画し、FSC認証の紙・パルプ利用を進めてきた。最近では、2020年までに、パッケージに使用される紙・パルプは全て、リサイクル素材か、森林破壊をしていないことを証明された素材に限定するという目標を掲げており、今回発表の目標はそれをさらに推し進めるものとなる。
リサイクルに関する規制や制度は国や地域、都市ごとに異なるが、専門家や自治体、環境団体らと協力しながら目標達成を目指す。具体的には、パッケージのデザインやリサイクルプログラムの設計、効果測定、従業員や顧客への啓蒙活動を行う予定。
【参照ページ】By 2025, all of McDonald’s Packaging to Come from Renewable, Recycled or Certified Sources; Goal to Have Recycling Available in All Restaurants
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