国際環境NGOグリーンピースは1月30日、10日後に開幕する韓国・平昌冬季オリンピックを前に、総合電機世界大手サムスン電子に対し再生可能エネルギー100%宣言を求める国際的なキャンペーンを開始した。まずはベルリン、台北の2ヶ所で、建造物の壁に、再生可能エネルギー100%での事業運営を求める巨大な看板広告を設置した。グリーンピースによるとサムスンの再生可能エネルギー比率はわずか1%。
サムスン電子が対象となった背景には、競合であるアップルが、再生可能エネルギー100%での事業運営にコミットしているため。グリーンピースはサムスン電子に対し、自社およびサプライチェーンの再生可能エネルギー目標を早急に設定するよう求めた。
グリーンピースは2017年11月、サムスン電子CEOのメールアドレス宛に、気候変動対策を求めるメールを送信する国際キャンペーンを開始。すでに約2万通のメールが同社CEO宛に送られている。
アップルが再生可能エネルギーへのコミットメントを開始した裏にはグリーンピースからの巨大なプレッシャーがあった。サムスン電子が今回どのような対応を見せるかに注目が集まる。
【参照ページ】2018/01/31 化石燃料に依存する公式スポンサーのサムスンに、自然エネ100%宣言を求めるーー史上初自然エネ100%の平昌五輪を前に