ファーストフード世界大手米マクドナルドは3月20日、世界全体で2030年までに店舗及びオフィスからの二酸化炭素排出量を2015年比で36%削減すると発表した。直営店舗だけでなく全フランチャイズ店舗も対象とするためフランチャイズ企業とも協働する。さらにサプライチェーン全体の二酸化炭素排出量も2015年比で31%削減すると発表。サプライヤーにも協力を求める。これら目標は、科学的根拠に基づく排出量削減目標イニシアチブ「Science Based Targets initiative(SBTi)」からの承認も得た。
マクドナルドは現在、120ヶ国で37,000店舗を展開。そのうち90%以上の店舗がフランチャイズ運営されている。店舗、オフィス、サプライヤーでの削減目標を達成すると、2030年までに二酸化炭素排出量を1.5億t(乗用車3,200万台に相当)削減できる。具体的な取組としては、電灯のLED化、キッチン設備の改修、容器・包装の削減やリサイクル、商品原材料となる農業分野のエネルギー削減。膨大な関係者の中で効率的に目標を達成するため優先順位付け行い、スコープ1から3までの合計排出量の64%を占める牛肉生産、店舗でのエネルギー調達、容器・包装、ゴミに重点を置く。
情報開示も強化。二酸化炭素排出量の算出手法と進捗状況を毎年報告する。
【参照ページ】McDonald’s Becomes the First Restaurant Company to Set Approved Science Based Target to Reduce Greenhouse Gas Emissions
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