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【アフリカ】南部アフリカ開発銀行、新興国初のグリーン銀行を設立。再エネ開発に好条件融資

 国際開発銀行の南部アフリカ開発銀行(DBSA)等4団体は4月5日、新興国初のグリーン銀行「Climate Finance Facility(CFF)」を設立すると発表した。ブレンドファイナンス普及促進グローバル・ネットワークConvergence、気候変動対応プロジェクト支援団体ClimateWorks、グリーンファイナンスの国際イニシアチブCoalition for Green Capital(CGC)と発表したDBSAが連携する。

 現在、アフリカ南部地域の電源は90%が化石燃料で、50%以上の人々が電気へアクセスできない状況にある。そのため、低コストのクリーンエネルギー網の構築とアクセスの確保、信頼性の向上、二酸化炭素排出量削減、社会・経済成長など幅広い分野での支援が求められている。

 DBSAは1983年に設立。南部アフリカ開発共同体(SADC)加盟国を対象に主にインフラ開発事業に対する投融資を実施している。CFFの目的は、気候変動対応で多くの課題を抱える南部アフリカ開発共同体加盟国に対し、グリーンインフラ構築のための民間投資の呼び込み。低コストの融資を提供することで、資金需要を埋める。また、CFFは独立法人ではなく、DBSAの内部組織として設立されるため、信用力も担保される。CGCは、CFF設立に必要な事業計画策定、組織設計、金融商品開発支援等のコンサルティングサービスを提供する。

 CFFは、劣後債発行やファースト・ロス・ポジションの保証、融資期間の延長等の手法を通じ、地域の商業銀行と共同融資の形を取ることで資金需要に対応する。まず対象となるのは、南アフリカランドが流通し、Southern Africa Power Pool電力システムにつながっている南アフリカ、ナミビア、レソト、スワジランド等の国を予定している。

 CFF設立にあたり必要なDBSAの事業計画策定、組織デザイン、金融商品開発支援などのコンサルティングパートナーとして、ConvergenceはCGCを指名、Design Funding資金を提供している。CFFには南アフリカの環境省や緑の気候基金(GCF)、域内の商業銀行やその他金融機関が多大な関心を示しており、早々のプロジェクト実行期待される。

【参照ページ】Convergence supports CGC’s effort to establish first Green Bank in an emerging market

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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