デンマーク洋上風力大手MHIヴェスタス(MHI Vestas Offshore Wind)は9月4日、英国東岸の北海洋上で建設が進むトライトン・ノール(Triton Knoll)洋上風力発電プロジェクトから、世界最大設備容量9.5MWの洋上風力発電設備V164-9.5MWを90基受注したと発表した。MHIヴェスタスは、デンマーク風力大手ヴェスタスと三菱重工業の折半合弁企業。今回の受注が2014年の同社設立以来、最大規模の受注。
トライトン・ノール洋上ウィンドファームは、リンカンシャー海岸から約32km東方の沖合いに建設。設備容量860MW。運営主体は、独イノジー出資の英Triton Knoll Offshhore Wind Farm。タービン90基納入にあたり、発電所に近い英シートン港から、タワー、ブレード、ナセルの保管、ならびにタービン仮組み作業から洋上設置船への積み込みを行う。これにより40人から50人規模の地元雇用創出を見込む。保守メンテンナスもMHIヴェスタスが5年契約を受注した。
欧州風力エネルギー協会によると、2017年末の洋上風力の発電容量の累積シェアは業界首位シーメンス・ガメサ・リニューアブル・エナジーが6割超で首位。MHIヴェスタスは2割弱でシーメンス・ガメサの背中を追いかける。ヴェスタスは陸上風力ではシェア世界首位。大型が進む洋上風力分野で、技術力を持つ三菱重工業と提携した。風力発電の羽を大型化することで、設置本数を減らし、コスト削減する傾向が生まれてきている。
【参照ページ】世界最大出力の洋上風力発電設備V164-9.5MWを90基受注 MHIヴェスタス、英国トライトン・ノール(Triton Knoll)プロジェクトで
【参照ページ】MHI Vestas Signs Firm Order for Largest MW Project in Company History
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