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【ベトナム】WRI、ベトナムの修正第7次電源開発計画を分析。石炭依存減を評価しつつも送電網に課題

 国際環境NGOの世界資源研究所(WRI)は3月21日、ベトナムでの長期電源開発計画をケーススタディとしたレポートを発表した。ベトナムは2011年、2030年を見据えた発電所建設計画を策定したが、2016年3月に計画を修正。石炭火力発電の新設計画を減らし、ガス火力発電及び再生可能エネルギーの新設計画を増やす判断を下した。一方、送配電網には課題が多く、再生可能エネルギー普及のためにも要改善と指摘した。

 ベトナム政府は現在、20年後を見据えた10カ年電源開発を策定している。2011年には、2030年を見据えた2011年から2020年までの第7次電源開発計画(PDPVII)を策定したが、気候変動対策の観点から、2016年3月に修正。2015年から2020年までの修正第7次電源開発計画(RPDPVII)を決定した。その中で、2030年の設備容量で、石炭火力発電を75GWから55.3GWに削減する一方、ガス火力発電を17.3GWから19GWに、水力含む再生可能エネルギーを31.3GWから47.8GWに増やす計画に変えた。同時に、原子力発電は10.7GWから4.6GWに、電力輸入は7GWから1.5GWに減らした。総供給量も146.8GWから129.5GWに減らした。

 しかし、ベトナムは現在、北部、中部、南部を貫く送配電網が脆弱で、国内での電力融通や、大消費地である南部への送電が不十分な状況。再生可能エネルギーを南部で進める上でも送電網が不足している。また、電力需要の見込みも、現状の政府の「希望」であるGDP年7%成長を前提としており、非現実的とした。また、個別の石炭、石油、ガス、電力等の計画がバラバラに設定されていることに鑑み、統合的に政策作成する必要性を訴えた。

【参照ページ】Responding to the Challenges of Climate Change: Vietnam’s National Power Development Plan

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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