米資産運用コンサルティング大手マーサーは4月9日、気候変動対応と投資パフォーマンスの関係性を分析した報告書を発表した。同社は同様の報告書を2011年に初めて発表。以後、4年毎に内容をアップデートしている。今回のレポートでは、世界経済全体の投資パフォーマンスは、気温が4℃上昇する場合より、気温上昇を2℃に留めたほうが高いという分析結果を示した。
今回の調査では、英ケンブリッジ大学が開発した「E3MEモデル」を用いて、気温上昇が2℃、3℃、4℃となる3つのシナリオを基に、2030年と2050年、2010年の投資パフォーマンスの比較を行った。同モデルでは、気温上昇によりもたらされる移行リスクや物理的リスクと、新たな事業成長の双方を考慮している。
その結果、気温上昇が進めば進むほど、投資リターンは減少。また、ポートフォリオのセクターアロケーションについて、サステナビリティを考慮したセクターウエイトと考慮しないセクターウエイトを比較したところ、気温上昇を2℃に抑えたシナリオでサステナビリティを考慮したポートフォリオが最もパフォーマンスが良かった。
【参照ページ】Investing In A Time Of Climate Change — The Sequel
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