【国際】原油ガス大手8社はパリ協定と非整合の案件に対し2018年に5.3兆円投資。カーボントラッカー調査 2019/09/09 最新ニュース

 英金融シンクタンクのカーボントラッカーは12月4日、原油・ガス大手企業が2018年以降、パリ協定での国際合意との整合性がつかないプロジェクトに総額500億米ドル(約5.3兆円)投資していたとするレポートを発表した。カーボントラッカーは、同企業の株主リターンを毀損していると批判した。

 今回のレポートは、同団体が2017年と2018年に発表したレポートをアップデートしたものだが、今回始めて採掘プロジェクト単位の評価も行った。エクソンモービル、シェブロン、ロイヤル・ダッチ・シェル、BP、トタル、Eni、コノコフィリップス、エクイノールの8社のプロジェクトを分析したところ、18プロジェクト、総額50億米ドルが、国際エネルギー機関(IEA)が出している「Beyond 2 Degrees Scenario(B2DS)」のシナリオの下で、資産価値を持たないエネルギー資源となってしまっていた。同シナリオは、気温上昇を50%の確率で1.75℃未満に留めるもの。


(出所)Carbon Tracker

 今回プロジェクト単位での「非整合」が確認されたものには、ロイヤル・ダッチ・シェルが手掛ける「LNGカナダT1」「LNGカナダT2」、ロイヤル・ダッチ・シェル、シェブロン、エクソンモービル等が参画する「Gorgon Jansz Stage 2」、エクソンモービルが手掛ける「アスペン・フェーズ1」等がある。カーボントラッカーによると、8社のエネルギー投資額の30%以上が、気温を1.6℃以上上昇させてしまうプロジェクトへの投資になっているという。

 カーボントラッカーは、2.7℃上昇シナリオとなってしまう現行の各国政府政策に基づいて8社が投資意思決定をしてしまった場合、最終的には2030年までに累計2.2兆米ドル(約235兆円)を失うリスクがあると警鐘を鳴らした。
 
【参照ページ】Breaking the Habit – Why none of the large oil companies are “Paris-aligned”, and what they need to do to get there
【参照ページ】Oil and gas companies approve $50 billion of major projects that undermine climate targets and risk shareholder returns

株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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