医薬品世界大手米ジョンソン・エンド・ジョンソンは10月29日、米食品医薬品局(FDA)が先日発表した同社製ベビーパウダーからのアスベスト検出について、新たなテストを実施した結果を発表。FDAが分析したものと同じボトルで15回試験を実施したところ、アスベストが検出されなかったという。FDAの試験では、製品ボトルの一つから、0.00002%未満の微量のアスベストが検出されていた。
【アメリカ】J&J、ベビーパウダーのリコール発表。FDAがアスベスト検出も、同社は詳細テストと必要と主張
さらに同社は、10月18日に自主回収(リコール)したベビーパウダー約3.3万個を対象に、第三者研究機関2ヶ所で透過型電子顕微鏡(TEM)、粉末X線回折測定(XRD)、偏光顕微鏡(PLM)を活用した検査を48回実施したが、同様にアスベストは検出されなかった。
また同社は、無菌状態で行われる通常の実験の他に、エアコンを使用した実験室でも検査を実施。同条件下では、サンプル5個中3個でアスベストを検出したため、FDAから指摘されていたアスベストについては、同社製品のボトル由来ではなく、検査室で混入した可能性を指摘。FDAの検査結果の正確性に疑問を呈した。
【参照ページ】15 New Tests from the Same Bottle of Johnson’s Baby Powder Previously Tested by FDA Find No Asbestos
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