医薬品世界大手米ジョンソン・エンド・ジョンソンは10月18日、米国で同社のベビーパウダー約3.3万個を自主回収(リコール)すると発表した。米食品医薬品局(FDA)のサンプル検査で、オンライン販売されていた製品ボトル一つから、0.00002%未満の微量のアスベストが検出されたことを受けた措置。
【参考】【アメリカ】英ロイター、J&Jのベビーパウダー・アスベスト混入訴訟で、同社は事前に把握していたと非難(2018年12月21日)
同社は、ベビーパウダーのタルクに発がん性のあるアスベストが含まれていた疑いで多数の訴訟が起こされているが、同社は一貫して否定してきている。今回の発表でも、同社は非常に高いテスト基準を課しており、先月実施されたFDAの検査ではアスベストが検出されなかったことや、過去40年間同社のベビーパウダーはアスベストを含んでいないことが何千のテストで判明していると、否を否定している。
同社は今回、リコールをすると同時に、FDAに協力し、詳細調査を実施すると表明。サンプル検査の偽陽性や、サンプル検査での異物混入の可能性等を検証し、FDAが実施したサンプル検査の有効性についても調べる意向を示した。
【参照ページ】Johnson & Johnson Consumer Inc. to Voluntarily Recall A Single Lot of Johnson’s Baby Powder in The United States
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