英規格策定機関BSIは1月、サステナブルファイナンスに関する標準規格をリリースした。パリ協定や国連持続可能な開発目標(SDGs)と整合性のあるファイナンスを希求する機関向けに、任意のフレームワークを提示した。
今回の規格には、「PAS 7340:2020 金融サービス機関のサステナブルファイナンス原則を導入するためのフレームワーク - ガイド」という名称が付いている。規格策定では、英ビジネス・エネルギー・産業戦略省、シティ・オブ・ロンドン、HSBC、AVIVA、バークレイズ、ロイズ・バンキング・グループ、ハーミーズ・インベストメント・マネジメントが活動資金を拠出した。英政府が進めるグリーンファイナンス戦略の一環として制定された。
今回のフレームワークは、サステナブルファイナンス原則として、「ガバナンス・組織文化」「戦略整合性」「インパクト・マネジメント」「ステークホルダー・エンゲージメント」「透明性」の5本の柱を掲げ、規定した。対象としては、投資家、銀行、保険、規制当局、政府、金融サービスプロバイダーまで幅広く含めた。
今回の特徴は、導入を段階的に進めることを可能とするため、5本の柱について、4段階で達成までの道のりを示した点に大きな特徴がある。
BSIは、今回のPAS7340を、5年間の「サステナブルファイナンス標準化プログラム」の第1弾の成果物と位置づけている。2020年2月末には、第2弾の「PAS7341:2020 責任ある持続可能な投資マネジメント - 要件」がリリースされる予定。最終的には3部作となる。
【参照ページ】PAS 7340:2020
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