英通信大手O2は3月3日、2025年までの自社事業での二酸化炭素ネット排出量ゼロ(カーボンニュートラル)と、サプライチェーンにおける排出量を30%削減を発表した。英通信大手でのカーボンニュートラル宣言は同社が初。
O2は、まず再生可能エネルギーを全面的に採用。それに伴い、同社の通信インフラ網を利用する仮想移動体通信事業者(MVNO)事業会社も、再生可能エネルギーへの転換が求められることになる。O2は転換を支援するソリューションも提供する。サプライチェーンでの排出量30%削減では、親会社のスペイン通信大手テレフォニカと協力し、通信機器メーカー等に排出量削減を促す。これら2つのコミットメントは、年に1度進捗状況を公表する。公表数値は、アエノールとERMが第三者保証を提供する。
O2は、他にも気候変動アクションに取り組んでいる。O2の通信ネットワークには、未使用時に電源をオフにする「スマート・オフ」機能が付いており、6,000 MWh以上の省エネを実施している。再生可能エネルギーでは、2008年以来、総額4億ポンド(約540億円)を投資した。リサイクルでは、2009年以来、300万台以上のデバイス機器のリサイクルを支援し、埋立廃棄物を450t削減した。また、店舗の古いユニフォームをリサイクルして、新製品の製造に使用される「加工繊維」に再利用している。顧客向けでは、O2は業界で初めて、新機種に対しエコ評価スキームを導入している。
O2は、まだ、英政府の「スマート・メータリング・プログラム」にも参加しており、2035年までに家庭のエネルギー消費量を25%減らす目標にコミット。向けて支援をしている。英気候変動関連シンクタンクからは、2014年に二酸化炭素、水資源、廃棄物で認証を取得。2016年には、サプライチェーンで認証を取得した。4認証を獲得した通信大手は世界初。
【参照ページ】O2 set to become UK's first net zero mobile network
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