製薬世界大手米ジョンソン・エンド・ジョンソンは3月30日、子会社ヤンセンファーマと米国保健社会福祉省の生物医学先端研究開発局(BARDA)との連携により、新型コロナウイルスのワクチン候補を選定したと発表した。遅くとも9月までに人体での臨床試験を実施し。米食品医薬品局(FDA)から緊急使用許可(EUA)を早ければ2021年前半には受けられる見通し。
【参考】【アメリカ】J&J、新型コロナ・ワクチン開発で連邦政府BARDAと連携。双方のリソース共有(2020年2月16日)
【参考】【国際】J&J、ヤンセンファーマで新型コロナウイルス・ワクチン開発開始。HIV薬の有効性研究も(2020年2月3日)
ヤンセンファーマは、エボラ出血熱でのワクチン開発インフラを活用し、1月から新型コロナウイルスのワクチン開発を開始。2月には、生物医学先端研究開発局(BARDA)の事前準備・対応担当次官補局とパートナーシップ契約を結び、二人三脚での開発体制に入った。ジョンソン・エンド・ジョンソンはこの共同研究に10億米ドル(約1,100億円)を投資。さらにジョンソン・エンド・ジョンソンとBARDAは、追加での資金拠出も実施済み。
ジョンソン・エンド・ジョンソンは、米国内外でワクチンの生産体制の整備にも入っている。完成すると世界全体で10億個の生産体制となる。またワクチンの薬価は、損益分岐となる同価格という安価で販売し、利益を得ずワクチン接種拡大を最優先することも決めた。
【参照ページ】Johnson & Johnson Announces a Lead Vaccine Candidate for COVID-19; Landmark New Partnership with U.S. Department of Health & Human Services; and Commitment to Supply One Billion Vaccines Worldwide for Emergency Pandemic Use
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