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【EU】欧州環境庁、環境サステナビリティに影響を与えるメガトレンドを6つ提示。先回り戦略を披露

 EUの欧州環境庁(EEA)は5月19日、欧州と世界の今後の環境サステナビリティに影響を与えるメガトレンドを分析した報告書を発表した。メガトレンドとして6つのファクターを洗い出した。

 同報告書は、EEAが定期的に実施している環境に関するマクロ動向を報告する「現状と展望レポート(SOER)」の2020年版。過去には2010年と2015年にも発行されている。今回の報告書では、世界規模のメガトレンド、欧州のメガトレンド、新たに勃興したメガトレンド、不確実性が高いが大きなリスクとなる「ワイルドカード」の4つに着目し分析した。ワイルドカードでは、食料供給を脅かす花粉媒介者の激減等を取り上げた。一方、同報告書は、新型コロナウイルス・パンデミックの前に作成されていたため、パンデミックの影響には触れていない。

 分析結果として示されたメガトレンドは6つ。「増加し、都市化し、移民する世界の人口」「世界規模の気候変動と環境劣化」「資源の希少性と獲得競争の激化」「世界経済と地政学でのパワーシフト」「価値観、ライフスタイル、ガバナンスの多様化」。各々について詳細を説明した。国連持続可能な開発目標(SDGs)欧州グリーンディールや欧州グリーンディール政策にもスポットを当てた。

 今回の分析では、課題やリスクといった悲観的な面だけでなく、テクノロジー開発という機会についても触れた。今後迎えるサステナビリティ目標を達成するためには、欧州グリーンディールのような政策を通じて、ヨーロッパの生産と消費の中心システムを転換することに加え、社会の全てのレベルで行動規範と優先順位を変える、より広義の変化が必要になるとしている。EEAは、欧州としては、不確実性の中でも課題を先回りし、アクター間との協議を通じて先手を打っていく考えを示した。

【参照ページ】Complex network of European and global developments impacts sustainability

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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