フェアトレード推進国際組織フェアトレード(FLO)インターナショナルは6月3日、2016年に開始した西アフリカのカカオ農家協同組合プログラム「Fairtrade West Africa Cocoa Programme」の成果を発表した。
同プログラムは、農家間の横の協働が進展すれば、サステナブルな農業と所得向上が実現できるという理論を基に、コートジボワールとガーナでフェアトレード参加農家が加盟する協同組合を組成、運営している。
今回の成果報告では、コートジボワールでのインテンシブ・コースに参加している協同組合は、カカオ販売量でも販売価格のプレミアムでも、他の虚協同組合より高いパフォーマンスを収めた。また協同組合の運営メンバーは、ガバナンスやマネジメントについてのナレッジが高く、加盟農家にフェアトレード基準の遵守を促す効果が見られた。実際にスコアは2018年の88%から2019年には93%に向上した。
また協同組合に参加している農家の74%は、協同組合は取り組むべきテーマの優先順位をよく理解していると回答。約90%は、研修や戦略計画の策定、マネジメントシステムの強化等のフォローアップを実施してくれたと回答した。総じて、協同組合モデルがうまく機能していることがわかった。
また同レポートでは、現場の課題として、農家への経済インパクトが不十分であることや、女性差別があることがわかった。今回の成果は、FLOインターナショナルに加盟しているアフリカ・中東地域機関のフェアトレード・アフリカによって、他の農家への支援に際に活用される予定。
同プログラムでは、チョコレート大手企業との協働も進めており、各社に関してわかった情報については、各社にも直接フィードバックされた。
【参照ページ】FAIRTRADE REPORTS ON PROGRAMME TO STRENGTHEN WEST AFRICA COCOA CO-OPERATIVES
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