投資運用世界大手米ブラックロックは9月29日、サーキュラーエコノミーのテーマファンドの募集が初年度で9億米ドル(約950億円)に達したと発表した。同社自身はシードマネーとして2,000万米ドル(約21億円)を投資しスタートしたが、1年間で45倍に規模が拡大した。
同ファンドは、サーキュラーエコノミー推進の英財団エレン・マッカーサー財団と協働で2019年9月に設定。包装・容器、化学、木材製品、電気電子、食品、消費財、繊維、ソフトウェア、ヘルスケア、Eコマース等、サーキュラーエコノミーをテーマに幅広いセクターに投資している。また、サーキュラーエコノミーに対するエクスポージャーとしては、サーキュラーエコノミーへの転換目標を設置している「適応企業」、サーキュラーエコノミー転換を実現するテクノロジーを提供する「助力企業」、サーキュラーエコノミー潮流の恩恵を受ける「追い風企業」の3つを対象としている。
【参考】【国際】エレン・マッカーサー財団、ブラックロックと提携。サーキュラーエコノミーファンド組成(2019年10月12日)
現在のファンド構成では、投資先企業の44%は適応企業が占める。該当企業には、アディダス、NIKE、ロレアル、コカ・コーラ・ヨーロピアン・パートナーズ(CCEP)、ネスレ、マイクロソフト等がある。その他、助力企業が34%、追い風企業が23%。
同ファンドは、投資ユニバースのスクリーニング条件として、ESGフレームワークを設定し、基準値を満たない企業をポートフォリオから除外している。
Sustainable Japanの特長
Sustainable Japanは、サステナビリティ・ESGに関する
様々な情報収集を効率化できる専門メディアです。
- 時価総額上位100社の96%が登録済
- 業界第一人者が編集長
- 7記事/日程度追加、合計11,000以上の記事を読める
- 重要ニュースをウェビナーで分かりやすく解説※1
さらに詳しく ログインする※1:重要ニュース解説ウェビナー「SJダイジェスト」。詳細はこちら