ベルギーに本部を置く欧州女性取締役推進NGOのEuropean Women On Boards(EWOB)は1月20日、欧州18ヶ国の取締役・経営陣男女ダイバーシティの状況を分析した年次報告書「European Women on Boards Gender Diversity Index」の2020年版を発行した。
今回の調査では669社が対象となり、そのうち13%となる87社では、取締役会と経営陣の双方での女性比率が40%以上で、概ね男女ダイバーシティが実現されていた。この数は、2019年版の調査の47社から著しく増え、2020年には男女ダイバーシティが大いに進展したと高く評価した。
また、同調査では、取締役と経営陣の男女ダイバーシティの状況を指数評価した「ジェンダー・ダイバーシティ・インデックス(GDI)」を算出。DEIは、取締役会と経営陣の全体の男女比で50%、取締役会での男女比で20%、経営陣の男女比で10%、取締役会委員会での男女比で10%で構成。2020年には、60%の企業が2019年よりもGDIが改善していた。
一方で、2019年にGDIが低かった企業は、2020年も改善の兆しが見られないと酷評した。そのため2020年版の報告書では、下位20位の企業名を掲載した。EU域外のスイスの企業が多数下位20位入りした。
対象669社全体では、取締役の女性比率は34%、経営陣比率は17%。CEOが女性の企業も42社にとどまった。GDIの国別平均では、ノルウェーが首位。その後、フランス、英国、フィンランド、スウェーデン、イタリアと続く。一方、最下位からは、ポーランド、スイス、ルクセンブルク、チェコ、オーストリアの順。
【参照ページ】Gender Diversity Index 2020
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