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【韓国】SK、米ブルー・グリーン水素スタートアップのモノリスに出資。水素生産体制を拡充

 韓国財閥SKグループの持株会社SKは6月3日、米ブルー・グリーン水素スタートアップのモノリス・マテリアルズに出資したと発表した。取締役会での一席も確保した。報道によると、投資額は数百億ウォン(数十億円)。

 SKは昨今、水素事業を加速させており、1月には米燃料電池(FC)開発大手プラグ・パワーに15億米ドルを出資したばかり。他にも、燃料電池生産等に18.5兆ウォン、現代自動車はFCV車の設備投資とR&D、水素ステーションの設置等に11.1兆ウォン、ポスコは水素還元製鉄の開発等に10兆ウォン、ハンファはグリーン水素の生産等に1.3兆ウォン、暁星は液化水素生産等に1.2兆ウォンを投資する計画も発表している。

【参考】【韓国・台湾】SK、LG化学、現代自動車、鴻海、EVとFCVで大規模投資。急変する世界市場に焦点(2021年1月9日)
【参考】【韓国】2030年までの水素関連民間投資、4.1兆円計画。政府支援は780億円。5大財閥リード(2021年3月5日)

 モノリス・マテリアルズは、再生可能エネルギー電力を活用し、天然ガスを水素と、個体炭素のカーボンブラックに改質する技術を持つ。カーボンブラックは酸素と結合させないため二酸化炭素排出量を排出しない。炭素回収・利用・貯留(CCUS)設備も不要。同社は、この製法で生産した水素を「ブルー・グリーン水素」と呼称している。

 モノリス・マテリアルズは2012年に米ネブラスカ州で創業。2020年6月には大規模生産工場を完成させ、副生物のカーボンブラックは、タイヤ、機会用ゴム用品等に用いられている。今回の出資では、同時に米電力大手NextEra Energy Resourcesも出資に参加。これまには、三菱重工業の米国法人も出資している。

 SKグループは、2025年までに、同社の仁川石油化学プラントでの副生水素生産で年間約3万t、さらに追加で25万tのカーボンフリー水素の生産を計画。合計での生産体制が28万tとなる予定。

【参照ページ】SK㈜, 세계 최초 청록수소 생산 회사 투자…수소사업 확장 가속화

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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