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【国際】ネスレ・ウォーターズ、2025年までに水循環再生プロジェクトに144億支援。情報透明性も担保

 食品世界大手ネスレの仏子会社ネスレ・ウォーターズは6月29日、2025年までに世界各地域の水循環再生プロジェクトに1.2億スイスフラン(約144億円)を拠出すると発表した。世界48ヵ所で合計100のプロジェクトを支援する。

 対象プロジェクトは、同社ミネラルウォーター「Buxton」の英ダービーシャーでの洪水マネジメント、「Vittel」の仏ヴォージュでの河川保全、「Nestlé Pure Life」のパキスタン・シェイクプラでの農家の点滴灌漑利用支援や、エジプト・バーナでの地方自治体の水供給インフラや浄水施設の提供等。自社事業活動の枠を越え、地域の水利用者やコミュニティ、世界の専門家等とも協働する。

 同社は、水の格差是正の官民連携イニシアチブ「2030 Water Resources Group(2030 WRG)」にも発足メンバーとして加盟。2017年には、2025年までに同社の全取水地での持続可能な水利用に関する「Alliance for Water Stewardship(AWS)」認証にコミットした。今回のアクションはその一環。

 同社は完全な透明性を担保するため、同社展開の全プロジェクトで、国際環境NGOの世界資源研究所(WRI)が策定したガイドライン「容積測定水ベネフィット会計(VWBA)」に準拠した評価を実施。水マネジメントの一貫した分析や、プロジェクトの将来的な水課題への対策になっているかを確認する。

 同社は2月、高収益部門に事業を集中させるポートフォリオ戦略の一環で、北米飲料事業子会社ネスレ・ウォーターズ・ノースアメリカ(NWNA)の売却を発表。虚偽の水源表示や取水の権利等、ガバナンス上の課題を抱えていたミネラルウォーター「ポーランド・スプリング」や「アローヘッド」等を手放した。これにより同社は、ポートフォリオ上の透明性強化に成功している。

【参考】【北米】ネスレ、水事業子会社を三菱商事出資PEファンドへ売却。事業集中とガバナンス懸念(2021年2月23日)

【参照ページ】Nestlé Waters targets positive water impact by regenerating local water cycles
【VWBA】VOLUMETRIC WATER BENEFIT ACCOUNTING (VWBA): A METHOD FOR IMPLEMENTING AND VALUING WATER STEWARDSHIP ACTIVITIES
【画像】Nestlé

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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