石油化学世界大手サウジ基礎産業公社(SABIC)は10月21日、植物由来原料のポリエーテルイミド(PEI)素材「ULTEM」の販売を開始した。同種の素材販売は今回が世界初。
同社は、トール油等の廃棄物や残留物を原料としている。品質や性能は従来のPEI素材と全く同等。同社は、マスバランス方式でバイオULTEMを販売し、ULTEM100kgを生産する毎に、25.5kgのバイオULTEMを生産できる体制となっている。販売市場はグローバル全体。
バイオULTEMは、化石由来の従来品と比べ、二酸化炭素排出量を最大10%削減できる。ISCC+認証も取得した。EUのREACH規則やRoHS指令の要件にも対応している。
バイオULTEMの用途は、民生用電子機器部品、自動車部品、航空宇宙部品、ヘルスケア(手術器具や滅菌トレイ)、5Gネットワークインフラ等が挙げられるという。
【参照ページ】SABIC ANNOUNCES WORLD’S FIRST BIO-BASED, CERTIFIED RENEWABLE HIGH-PERFORMANCE AMORPHOUS POLYMER TO SUPPORT CUSTOMER SUSTAINABILITY GOALS
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