【中国】世界風力会議、石炭火力から風力への転換を展望。洋上でもコスト下落

　風力発電国際業界団体の世界風力会議（GWEC）は11月12日、中国での秋頃からのエネルギー危機に関し、風力発電が大きな突破口となるとの展望を示した。中国では、すでに風力発電が、支援なしに、石炭火力発電と価格面で伍する状況が生まれているという。

　中国では、昨今の資源価格の高騰の中でも、陸上風力発電と洋上風力発電での入札では、過去最低の推移にまで下がっている。陸上風力発電では1kWh当たり2,000人民元、洋上風力発電でも同4,000人民元ほど。

　さらに2021年には10.7GWから15.1GWの洋上風力発電が新たに増え、その後のパイプラインも盛況。中国政府はすでに固定価格買取制度（FIT）を段階的に廃止しつつ、長期的な拡大政策を示すことが、市場の活性化に大きく寄与しているという。

　GWECは今回、規模の経済による価格下落モードが確立している中国では、現地でのサプライチェーン構築とさらなるイノベーションにより、風力発電が中国の主要電源になれるとの見方を示した。

【参照ページ】China’s current power crisis could represent an opportunity for the wind industry

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