海運世界大手デンマークのAPモラー・マースクは1月12日、2040年までにスコープ3含むバリューチェーン全体でのカーボンニュートラル(二酸化炭素ネット排出量ゼロ)目標を宣言した。カーボンニュートラルでは、科学的根拠に基づく削減目標イニシアチブ(SBTi)から「ネットゼロ・スタンダード」承認も目指す。
【参考】【国際】SBTi、事業会社向けカーボンニュートラル目標認定「ネットゼロ・スタンダード」発表。早速7社承認(2021年10月28日)
中間目標としては、2030年までにコンテナ輸送あたりの二酸化炭素排出量を50%、ターミナルからの排出絶対量を70%削減を設定。海運事業の成長に依拠するとしつつも、同排出絶対量は、2020年年比で35%から50%削減可能と語った。
同社は、今回の目標達成向け、海上輸送、空輸、コントラクトロジスティクス、コールドチェーン等、物流でのグリーン・サプライチェーン構築を強化。既存の同社製品「エミッション・ダッシュボード」や「エコ・デリバリー」等のソリューションに加え、グリーン製品群を投入していく。
燃料では、海上輸送の25%でグリーン燃料を、空輸の30%以上で持続可能な航空燃料(SAF)を活用する。陸上輸送では、業界を牽引するグリーンサービス提供に向け、2022年中に具体的な目標を設定する。
同社はその他にも、2030年までに二酸化炭素排出量を約500万t削減するため、自然を軸としたソリューション(NbS)も活用する。
【参照ページ】A.P. Moller - Maersk accelerates Net Zero emission targets to 2040 and sets milestone 2030 targets
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