フィンランド石油化学大手ネステは2月2日、サステナビリティとサーキュラーエコノミーについて、第三者検証済みのデータに基づき同社の見解をまとめたレポート「The Change Book」を発表した。
同レポートでは、世界での規制フレームワークの構築方法、消費者とサーキュラーエコノミーのつながり、産業界での二酸化炭素排出量削減の主導方法、持続可能なモビリティの構築方法等に言及。持続可能な変革に必要な新技術の開発に向け、企業、政府、研究機関等に協力を呼びかけた。
消費者とサーキュラーエコノミーのつながりについては、世界的な中間層の増加と都市化に伴うエネルギー需要、消費、廃棄物の急増を課題視。特に廃棄物について詳細に検討し、プラスチックのリサイクル率改善に向けたソリューションとして、ケミカルリサイクルの可能性を強調した。ネステ自身もケミカルリサイクル技術を有しており、2030年以降、廃棄プラスチックを年間100万t以上の処理を目標としている。
【参考】【国際】ネステ、廃プラのケミカルリサイクルと廃食油のバイオディーゼルで生産能力強化(2021年10月27日)
【参考】【国際】大手各社、再生プラスチックの活用で企業提携が加速。コスト削減に向け競争激化(2021年1月8日)
産業界の二酸化炭素排出量削減の主要ソリューションとしては、水素、炭素回収・利用・貯留(CCUS)、共同処理等を挙げた。また持続可能なモビリティでは、運輸業界における排出量が増加を続けていると指摘。自動車の二酸化炭素排出量削減方法として、再生可能な燃料のボランタリークレジット化を提案した。
【参照ページ】Neste’s Market and Innovation Outlook for creating a renewable and circular future is now published
【画像】Neste
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