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【国際】世界銀行、野生動物保護債券リノボンド190億円発行。世界初。個体数増で成功報酬

 世界銀行グループの国際復興開発銀行(IBRD)は3月31日、野生動物保護債券(WCB)「リノ(さい)ボンド」を1.5億米ドル(約190億円)発行した。野生動物保護を目的とした債券発行は世界初。

 同ボンドの目的は、南アフリカの保護地域であるアッド・エレファント国立公園(AENP)とグレート・フィッシュ・リバー自然保護区(GFRNR)におけるクロサイの保護と個体数の増加に貢献するとともに、地域社会に環境・社会的利益を提供すること。発行体であるIBRDは、2つの自然保護区のサイの保護活動資金として、保護投資金を支払う。

 クロサイは、アンブレラ種と見なされており、密猟の激化により絶滅が危惧されている。アンブレラ種とは、その地域における生態系ピラミッドの頂点に位置する消費者。アンブレラ種を保全することが生態系全体を保全することに繋がる。

 同ボンドは、成果報酬型の債券であり、年限は5年。主幹事は、クレディ・スイス、シティバンク、Nuveen。

 同ボンドでは、投資家に対してゼロクーポンの割引債。満期時に、債券の元本償還に加えて、2つの公園でのサイの最終的な個体数増加率に基づく保全成功報酬を受け取る。成功報酬は、地球環境ファシリティ(GEF)からの助成金で賄われる。成功報酬は、増加率が4%超で1,000米ドル当たり91.73米ドル、2%超で73.38米ドル、0%超で36.69米ドル、0%以下の場合はゼロ。

 リノボンドは愛称で、制度的には、世界銀行が策定した「持続可能な開発債券フレームワーク」に基づく発行。世界銀行は別途、グリーンボンド・フレームワークも策定しており、グリーンボンドも発行している。グリーンボンドのセカンドオピニオンはCicero。

【参照ページ】Investors Join Landmark Wildlife Conservation Bond to Support Black Rhinos and Local Communities in South Africa
【参照ページ】Wildlife Conservation Bond Boosts South Africa’s Efforts to Protect Black Rhinos and Support Local Communities

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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