仏自動車部品大手フォルヴィアは6月30日、2045年までにスコープ3を含むバリューチェーン全体でのカーボンニュートラル(二酸化炭素ネット排出量ゼロ)目標で、科学的根拠に基づく削減目標イニシアチブ(SBTi)からネットゼロ・スタンダードの承認を得たと発表した。
ネットゼロ・スタンダード承認は現在、世界20社のみ承認を得ている状況。自動車業界としては、同社が世界初。
【参考】【国際】SBTi、事業会社向けカーボンニュートラル目標認定「ネットゼロ・スタンダード」発表。早速7社承認(2021年10月28日)
今回承認された目標は、2045年までにスコープ3含むバリューチェーン全体の排出量を、2019年比で90%削減するというもの。残余排出の10%は、カーボンオフセットを活用する。短期目標としては、2025年までにスコープ1、スコープ2の二酸化炭素排出量を同年比80%削減することにもコミットした。
スコープ1、スコープ2削減では、仏電力・ガス大手エンジーと協働。2022年中旬までに欧州、中国、ブラジル、メキシコにある同社傘下フォルシアの工場100ヵ所以上に省エネソリューションを導入し、消費エネルギー15%削減を目指す。
加えて同社は、エンジーとポルトガル電力大手EDPと電力購入契約(PPA)を締結し、22カ国150ヶ所以上太陽光発電パネルを設置。重電設備世界大手仏シュナイダーエレクトリックと、再生可能エネルギーのオフサイト電力購入に関するパートナーシップも締結した。
スコープ3では、環境サービス世界大手仏ヴェオリアとの協働で、2025年までに自動車内装モジュールに使用する再生プラスチックの平均使用率を30%まで向上。スウェーデン鉄鋼大手スウェーデンスティール(SSAB)と協働し、超低炭素シート構造の開発も進める。
【参照ページ】FORVIA first automotive company with net-zero target approved by the Science Based Targets Initiative (SBTi)
【画像】FORVIA
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