【国際】フィッチ、投資家向けにESG債格付サービス開始。債券ファンド単位でも

　信用格付世界大手英フィッチ・レーティングスは9月21日、機関投資家向けにサステナブルボンド（ESG債）のESG格付サービスを発表した。同社はすでに発行体向けに株式と債券の双方で、ESG格付付与を行っているが、今回は投資家向けに格付サービスを開始する。同社は「サステナブル・フィッチ」ブランドでESG関連サービスを提供している。

　同サービスは、投資運用ポートフォリオのサステナブルボンド（ESG債）に関し、発行体、運用フレームワーク、ファンドの3つの単位でESGレーティングを提供する。個別のESGファクター毎の評価スコアも見ることができる。発行体評価は個別銘柄毎。運用フレームワーク格付は投資運用フレームワーク毎。ファンド格付は、個別銘柄と投資運用フレームワークを組み合わせ、金融商品毎にESG格付を取得できる。

　同社は、すでに北米及び欧州の社債とCLO（ローン担保証券）でのESG格付を完備。2023年初頭までに、国債、公債、機関債、ストラクチャード・ファイナンスに関してもカバレンジ100%を達成する計画。

【参照ページ】Sustainable Fitch Launches ESG Ratings Product for Investors

株式会社ニューラル サステナビリティ研究所