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【国際】GIIN、インパクト投資世界市場規模を150兆円と推計。インパクト・ラボも創設

 インパクト投資推進の国際イニシアチブGlobal Impact Investing Network(GIIN)は10月12日、2022年のインパクト投資市場分析報告書を発表。世界のインパクト投資市場の規模を1兆1,640億米ドル(約150兆円)と推定した。報告書作成費用は米投資運用大手Nuveenが拠出した。同様の報告書の発行は今回が初。

 同調査では、市場規模の推定を行うため、4段階の調査を実施。GIIN史上最も広範なインパクト投資家のデータベースを作成した。まず、GIINの既存のデータ資産と、National Community Investment Fund(NCIF)、Phenix Capital Group、Pitchbookの各社から提供されたデータに基づき、既知のインパクト投資組織のデータベースを作成。統計には融資も含まれている。

 次に、組織レベルのインパクト運用資産に関するデータを収集。そして、データが入手できない組織に関してインパクト運用資産を推計。最後に、ここまでの収集データを基に、インパクト投資ユニバース全体を推計した。

 今回の調査では、いわゆる「ソーシャル」側のインパクトだけでなく、グリーンボンド等を含めた環境インパクトも含めた市場規模推計を実施した。また企業による事業インパクト投資も含めた。他には、財団、開発金融機関(DFI)、銀行、ファミリーオフィス、年金基金等。

 調査結果では、運用会社が組織単位での比率の63%、運用資産単位では61%を占めていることがわかった。1,289社の運用データ総額6,230億米ドル分に基づくと、1社当たりの平均値は4億8,500万米ドル。但し、高額の統計上の異常値が含まれているとみられ、中央値は6,250万米ドル。

 GIINは10月13日、新たに金融の環境・社会インパクトを世界する手法を研究開発する業界イニシアチブとして「インパクト・ラボ」の創設も発表。EQT財団、テマセク、VISA財団が創設費用として合計450万米ドルを拠出した

【参照ページ】GLOBAL IMPACT INVESTING NETWORK (GIIN) ESTIMATES WORLDWIDE IMPACT INVESTING MARKET SIZE TO BE USD $1.164 TRILLION IN AN INDUSTRY MILESTONE
【参照ページ】GLOBAL IMPACT INVESTING NETWORK (GIIN) LAUNCHES FIRST-OF-ITS-KIND IMPACT LAB TO PIONEER ANALYTIC TOOLS THAT DRIVE OPTIMIZED IMPACT PERFORMANCE

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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