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【国際】医薬品アクセスインデックス2022、首位引き続きGSK。アクセス確保アクション増加も依然不十分

 国際医薬品アクセス向上NGOの医薬品アクセス財団(Access to Medicine Foundation)は11月15日、発展途上国での医薬品へのアクセス改善に関する実践や貢献度を評価したランキング「医薬品アクセスインデックス(ATMインデックス)」の2022年結果を発表した。発表は概ね2年毎で今年で8回目。首位は昨年同様、グラクソ・スミスクライン(GSK)。

【参考】【国際】医薬品アクセスインデックス2021、首位GSK。上位企業がさらに躍進。下位との差開く(2021年1月30日)
【参考】【国際】医薬品アクセスインデックス2018、武田薬品工業が5位に躍進。首位GSK(2018年12月1日)

 同インデックスは、研究機関をもつグローバルな最大手医薬品メーカー20社が対象。対象企業は、ロシュ、ファイザー、ノバルティス、独メルク、米メルク・アンド・カンパニー(MSD)、サノフィ、グラクソ・スミスクライン、ジョンソン・エンド・ジョンソン、アッヴィ、ギリアド・サイエンシズ、イーライリリー、アストラゼネカ、ブリストル・マイヤーズスクイブ、ベーリンガーインゲルハイム、バイエル、ノボノルディスク、武田薬品工業、エーザイ、第一三共、アステラス製薬。

 医薬品アクセスは、国連持続可能な開発目標(SDGs)やユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)を2030年までに達成するという国際目標がある。同インデックスでは、発展途上国108ヶ国での緊急度の高い疾病83分野への対策状況をスコア化している。

ATMインデックス 2022

  1. グラクソ・スミスクライン(4.06)
  2. ジョンソン・エンド・ジョンソン(4.03)
  3. アストラゼネカ(3.93)
  4. ノバルティス(3.87)
  5. メルク(3.72)
  6. ファイザー(3.62)
  7. 武田薬品工業(3.51)
  8. サノフィ(3.47)
  9. バイエル(3.36)
  10. ロシュ・ホールディング(3.23)
  11. ノボノルディスク(2.97)
  12. エーザイ(2.95)
  13. ベーリンガーインゲルハイム(2.93)
  14. ギリアド・サイエンシズ(2.84)
  15. ブリストル・マイヤーズスクイブ(2.60)
  16. アステラス製薬(2.46)
  17. 第一三共(2.20)
  18. メルク・アンド・カンパニー(MSD)(2.15)
  19. アッヴィ(1.84)
  20. イーライリリー(1.79)

 新興感染症(EID)に対する研究開発パイプラインは、歴代の分析結果同様、ほとんど取り組んでいないことが明らかになった。新型コロナウイルスへの研究開発が増加したことを除くと、この状況は変わっていないと指摘。バイエル、ジョンソン・エンド・ジョンソン、メルク、メルク・アンド・カンパニー(MSD)、武田薬品工業の5社のみが、次のパンデミックを引き起こす可能性のある感染症のうち一部を対象に活動しているとした。

 一方、がん治療薬のボランタリーライセンスや技術移転に取り組む企業は増加していると有望視。アストラゼネカ、イーライリリー、ノバルティス等6社が、発展途上国向けに新たにライセンス契約を締結したという。

 さらに医薬品アクセスに関する計画と戦略については、取り組む企業が全体的に増加したと評価。アステラス製薬、ベーリンガーインゲルハイム、ジョンソン・エンド・ジョンソン、メルク、ノバルティス、武田薬品工業の6社は、後期研究開発プロジェクト全てでアクセス計画を策定済み。但し、幅と深さへの懸念を表明。既存と計画や戦略の多くでは、最貧国が見落とされており、医薬品アクセス確保に十分とは言えないと警鐘を鳴らした。

【ランキング】Company report cards & comparison
【レポート】Access to Medicine
Index 2022

【参照ページ】Index finds more pharma companies moving to address access to medicine. Will they now go further?
【参照ページ】GSK tops Access to Medicine Index (ATMI) for eighth consecutive time
【画像】Access to Medicine Foundation

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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