花王とリモートセンシング技術ベンチャーのポーラスター・スペースは11月28日、パーム農園に甚大な被害をもたらすガノデルマ病害の早期発見に向け協働すると発表した。センサーカメラ搭載ドローンを活用した農園モニタリング技術の確立を目指す。
ポーラスター・スペースは、2017年に創業した精密リモートセンシングによるデータ取得に基づきデータソリューションサービスを行うスタートアップ。当初は人工衛星データを軸としていたが、現在は幅広いセンサーデータも扱っている。また、2018年に北海道大学から北大発ベンチャーの認定を受けている。
ガノデルマは、ガノデルマ属糸状菌の総称。アブラヤシに感染すると、樹の水分伝達機能が阻害され、実の収量が低下し、やがて枯死してしまう。パーム油の主要生産地のインドネシアやマレーシアでは、ガノデルマ病害による被害拡大が問題となっている一方、現時点では有効な防除方法がない。感染樹を早期に発見し、伐採することが主な対処法だが、感染初期に目視での判別が困難なことも課題となっていた。
そこで両社は今回、樹の分光情報を分析できるセンサーカメラを搭載したドローンを活用。花王が保有するパーム農園で、空撮による初期の感染樹モニタリングの実証を行う。
【参照ページ】パーム農園でのガノデルマ病害モニタリング技術確立にむけ株式会社ポーラスター・スペースと業務提携開始
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