EU加盟国閣僚級のEU理事会は12月8日、アスベストのリスクから労働者を保護する職場アスベスト指令の改正案を可決した。欧州議会でも可決すれば、同EU指令が成立する。
同指令は、より近代的な手法でアスベストの計測を行った上で、アスベストの職業暴露限界値を引下げるもの。EUで認定されている職業性がんの78%はアスベスト関連という。欧州委員会は2022年9月、アスベスト対策の包括的政策アプローチを発表していた。
【参考】【EU】欧州委、過去建設アスベストの除去・対策で新政策発表。省エネ修繕加速前に対策導入(2022年10月1日)
同指令が成立すると、アスベストの職業暴露限界値は現在の0.1f/cm3から0.01f/cm3に10分の1にまで引き下がる。また、アスベストの測定方法を現在の位相差顕微鏡から、より感度が高い電子顕微鏡へ変更となる電子顕微鏡への移行期間は7年。
【参照ページ】Asbestos: Council agrees to improve protection of workers
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