ノルウェー政府統計局(SSB)は2月16日、パイプライン輸送を含む2023年のノルウェーの石油・ガス事業への投資総額は1,878億ノルウェークローネ(約2.4兆円)との推定結果を発表。前四半期の推計を26%も上回った。
今回の推計は、企業からSSBに提出された開発・操業計画(PDO)を分析したもの。11月下旬から12月にかけて、合計16件のプロジェクトについてPDOが提出され、2023年の投資予測は、1年前の2022年の予測に比べて18%増となることがわかった。但し、SSBは、増加したPDOは特需的との見方を示し、今後は横ばいになるとの見方を伝えた。
ノルウェーでは、新型コロナウイルス・パンデミック初期の原油価格急落から産業を救済するため、2020年6月に国会で税制措置パッケージを決定。2022年末までにPDOが届けられたすべての開発案件に有利な税制が適用されていた。そのため特に2022年後半には非常に多くのPDOが提出されていた。これが今回の伸びの大きな背景だという。内容では油田・ガス田開発とパイプライン構築が大きかった。
それに関連し、今後数年間は新規プロジェクトがほぼない状況と説明。今回の調査では、前回の推定後に数多くのPDOが提出され、推計値が大きく伸びたが、2024年に向けては同じようなことは起こらないと見立てた。
【参照ページ】Significant increase in the estimate for oil investments in 2023
Sustainable Japanの特長
Sustainable Japanは、サステナビリティ・ESGに関する
様々な情報収集を効率化できる専門メディアです。
- 時価総額上位100社の96%が登録済
- 業界第一人者が編集長
- 7記事/日程度追加、合計11,000以上の記事を読める
- 重要ニュースをウェビナーで分かりやすく解説※1
さらに詳しく ログインする※1:重要ニュース解説ウェビナー「SJダイジェスト」。詳細はこちら