
英小売大手テスコと世界自然保護基金(WWF)は5月19日、昆虫モニタリング機器開発スタートアップ英AgriSoundと協働し、英ケント州のリンゴ園3ヵ所での花粉媒介者(送粉者)のリアルタイム・モニタリングを開始したと発表した。
テスコとWWFは2022年5月、英国の食糧安全保障を支えるサプライチェーン上のサステナビリティ促進のため、スタートアップ企業を対象としたアクセラレータープログラム「イノベーション・コネクションズ」を実施。同プログラムでの資金拠出により、AgriSound開発の昆虫モニタリング機器「Polly」50台の設置が実現した。
【参考】【イギリス】テスコとWWF、食料・農業アクセラ開始。スタートアップとサプライヤーの協働(2022年5月12日)
Pollyは、人工知能(AI)を搭載しており、受粉を媒介する様々な昆虫の鳴き声を捕捉。野生の草花がもたらす生物多様性への恩恵と、受粉への影響を分析する。 花粉媒介者の活動が少ない場所をリアルタイムで特定し、花粉媒介者数の経年変化を測定することで、生物多様性の向上、収量増に関する農場レベルでの介入の効果測定も可能にする他、化学肥料や農薬使用量の低減も目指す。
さらにテスコは4月24日、同社プライベートブランド(PB)ヨーグルト商品30種類以上での表示を、消費期限(Use by)から賞味期限(Best before)に変更すると発表した。消費者の家庭での食品廃棄削減を狙う。
賞味期限(Best before)とは、品質の保持が十分に可能であると認められる期限のこと。一方、消費期限(Use by)は、それを過ぎれば安全リスクがあることを指す期限。同社は広範な検証の結果、ヨーグルト商品の酸が天然の保存料として機能することが明らかになったため、消費期限(Use by)を削除することを決定した。
英サーキュラーエコノミー推進NGOのWRAP(Waste & Resources Action Programme)の調査によると、英国の消費者は、購入量の9%に相当するヨーグルトを年間5.4万t廃棄しており、家庭廃棄の70%は、表示の期限切れが原因。またヨーグルトの50%は、未開封のまま廃棄されており、他の食品と比較しても非常に高い数値となっているという。
テスコはこれまで、林檎、ジャガイモ、トマト、レモン、玉葱等170品目以上の生鮮食品から賞味期限(Best before)の表示を削除済み。同様のアクションは、マークス&スペンサー、モリソンズ、Co-op等からも出てきている。
【参考】【イギリス】M&S、生鮮食品で賞味期限の表示廃止。青果物80%以上対象、食品ロス削減(2022年7月23日)
【参照ページ】Blooming marvellous: New insect monitor listens out for bees on UK’s blossoming apple orchards
【参照ページ】Tesco changes yogurt labelling to cut down on food waste
【画像】Tesco
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