
ネイチャーポジティブNGOの国際連合体Business for Natureは2月22日、12セクター向けに、マテリアルな自然課題をまとめた簡易ガイドを発行した。各セクターに対し、重要度の高い(マテリアルな)国連持続可能な開発目標(SDGs)の環境関連ゴールを一覧で整理した。
Business for Nature、世界経済フォーラム(WEF)、WBCSD(持続可能な開発のための世界経済人会議)の3団体は2023年9月、国連生物多様性条約(CBD)の昆明-モントリオール生物多様性枠組に関し、12セクター毎に必要となるアクションを解説するウェブサイトをリリースしている。12セクターは、農業・食料、建設・不動産、化学、建材・セメント・コンクリート、エネルギー、アパレル、金融、木材製品、消費財、旅行・観光、廃棄物マネジメント、水インフラ。
今回発行したガイドは、解説ウェブサイトの補足資料として作成された。12セクター毎に必要となる優先行動を、昆明-モントリオール生物多様性枠組と、国連持続可能な開発目標(SDGs)の各ゴールとマッピングした。昆明-モントリオール生物多様性枠組で企業に求められる内容をわかりやすく整理している。
Business for Natureは、ネイチャーポジティブの実現に向け、企業はイノベーションを起こし、新製品・サービス・テクノロジーを開発することをあらためて期待。また企業は、複数の部門や地域にまたがる事業を通じ、グローバルなネットワークを持っており、ソリューションを拡大し、顧客や従業員を通じて多くの人々にリーチすることができると強みも示した。そのうえで、金融資本、専門知識、技術力等の豊富な経営資源を活用し、ネット・ポジティブ・インパクトを発揮していくよう要請した。
【参照ページ】How businesses can contribute to the Global Biodiversity Framework and the Sustainable Development Goals
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