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【国際】欧州核融合JET、エネルギー創出の新記録樹立。ITER等での将来研究につながる成果

 欧州の核融合研究機関「欧州トーラス共同研究施設(JET)」は2月8日、英オックスフォード近郊のカルハムにある英国原子力庁(UKAEA)の施設にあるトカマク型核融合実験装置で、エネルギー創出の世界新記録を樹立した。JETの最終実験である重水素-三重水素実験(DTE3)で、核融合による高温プラズマを5秒間継続的に発生させ、わずか0.2mgの燃料で69MJの総エネルギーを作り出すことに成功した。

 JETで行われている核融合は、はトカマク型で、強力な磁場を用いてプラズマをドーナツ状に閉じ込める設計。商業的な核融合を実現するためのアプローチの多くは、重水素と三重水素という2種類の水素を使用するし、重水素と三重水素が融合すると、ヘリウムと膨大なエネルギーが生成される。

 JETでの実験は1983年に開始。最初の重水素-三重水素実験は1997年に行われ、22MJを記録していた。2021年の実験では59MJの世界記録を樹立。近年、英国政府はJETへの資金拠出を強化している。今回記録を更新した形。しかし、投入したエネルギー以上のエネルギーはまだ生み出せていない。南フランスで建設が進められている国際熱核融合実験炉(ITER)でも2025年に核融合実験が予定されている。

 今回の実験では、欧州中の研究者からなるコンソーシアム「EUROfusion」から300人以上の科学者とエンジニアが参加。プラズマ容器の内張を従来のカーボン素材から、ベリリウムとタングステンに置き換える等の改良が行われた。ITERでも同じ素材が使われている。

【参照ページ】Breaking New Ground: JET Tokamak’s Latest Fusion Energy Record Shows Mastery of Fusion Processes

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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