
持続可能な発展を目指すグローバル企業団体WBCSD(持続可能な開発のための世界経済人会議)の不平等(格差)に対処するためのイニシアチブ「不平等に対処するためのビジネス委員会(BCTI)」は4月23日、BCTIの第2フェーズを開始すると発表した。
第2フェーズには、国連グローバル・コンパクト(UNGC)、国連児童基金(UNICEF)、国連難民高等弁務官(UNHCR)事務所、主要企業、NGO等のCEO80名以上が参画。世界の構造的な不平等は、社会と経済に脅威をもたらすシステミック・リスクとし、企業の担う役割の重要性と、同課題へ対処することでビジネス上も便益があると強調した。
BCTIは2023年5月、格差是正における企業の役割を提示したレポートを発行。これを踏まえ、今後2年間で「人権」「公正な移行(ジャストトランジション)」「ダイバーシティ・エクイティ・インクルージョン(DEI)」「生活賃金と所得」等の優先課題について、企業に対するアクションの喚起に注力する。
【参考】【国際】WBCSD、格差是正で企業の役割提示したレポート発行。もはや道徳的義務ではない(2023年5月8日)
BCTIは、2025年のブラジルでの国連気候変動枠組条約第30回ベレン締約国会議(COP30)に向け、2024年と2025年の国連総会ハイレベル・ウィークを重要な棚卸しの場とし、国連持続可能な開発目標(SDGs)の加速装置として機能するよう設計。参画メンバーによる自社とバリューチェーンの変革努力は、BCTIの行動アジェンダに対する具体的な成果として評価される。
【参照ページ】Bridging the Inequality Gap: Global Executives, UN Agencies & NGOs unite through a two year Extension of the Business Commission to Tackle Inequality
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