公開日：2024/06/09

【日本】農水省、「農林水産研究イノベーション戦略2024」策定。食料安全保障も

　農林水産省は6月4日、「農林水産研究イノベーション戦略2024」を策定した。同戦略は、「食料・農業・農村基本計画」に基づき、毎年策定することになっている。

　今年の同戦略では、昨年と同様、「スマート農林水産業」「みどりの食料システム戦略の実現に向けた研究開発の加速」「持続可能で健康な食の実現」「バイオ産業市場獲得に貢献する研究開発」の4つが掲げられた。

　その中で、食料安全保障の観点も強く盛り込まれ、「みどりの食料システム戦略の実現に向けた研究開発の加速」では、海外依存度の高い品目の国内生産拡大や、省力的で安定的な生産の実現に向けた新品種・栽培技術等の開発の推進が入った。

　研究開発環境の整備に関しては、新たに「研究インテグリティの確保の徹底」が加わり、研究者が意図せず利益相反や責務相反に陥る危険性があると指摘。チェックリストによる確認や、研究者への研修等においてリスクと想定される事例や具体的な取組例の共有を進めるとした。

　今般改正された食料・農業・農村基本法を踏まえ、食料安全保障の強化、環境と調和のとれた食料システムの確立、農林水産物・食品の輸出促進、人口減少下においても農業の生産性を向上するスマート農業等の実現に向け、研究開発を推進する。

株式会社ニューラルサステナビリティ研究所

Sustainable Japanは、サステナビリティ・ESGに関する
様々な情報収集を効率化できる専門メディアです。

さらに詳しくログインする

※1：重要ニュース解説ウェビナー「SJダイジェスト」。詳細はこちら

最新記事