
環境サービス世界大手仏ヴェオリアは7月29日、気候変動目標に関し、科学的根拠に基づく削減目標イニシアチブ(SBTi)から、1.5℃短期目標基準と、ネットゼロ・スタンダードの双方で、承認を得たと発表した。ネットゼロの目標年は2050年。
同社は2019年、2℃短期目標基準でSBTiからの目標承認を得ていた。今回、1.5℃短期目標基準であらためて承認を受けた形。短期目標では、2032年までにスコープ1、スコープ2での温室効果ガス排出量を2021年比50%削減、スコープ3のうち67%に相当するカテゴリーで30%削減する。長期目標では、2050年までにスコープ3を含むバリューチェーン全体で同排出量を2021年比90%削減する。
今回の目標は、同社のカーボンニュートラル化に向けたプログラム「GreenUp」の一環。同プログラムでは両目標の他、削減貢献量を指す「スコープ4」に関しても自主的に目標を設定し、2030年までに2023年比50%増とする目標を設定した。またエネルギー関連では、特に欧州での段階的な脱石炭と、廃棄物貯蔵施設でのバイオガス回収への投資を加速させる。
削減貢献量では、2023年の状況では、事業として行っている廃棄物処理での分別・リサイクルで700万t、廃棄物回収で160万t、加えてエネルギー事業では、廃棄物のエネルギー回収で230万t、エネルギー生成及び脱炭素化で200万t、バイオガスで90万tと算出している。合計で1,380万t。算出方法については、KPMGが第三者保証を提供した。
またヴェオリアは、同社の移行計画の質について信用格付世界大手米ムーディーズから5段階中2段階目の「NZ-2」との評価を取得。短期的な実行の野心と堅実性が高く評価されたと説明した。
【参照ページ】Veolia Strengthens its Leadership in Ecological Transformation with the Validation of its Accelerated Decarbonization Trajectory by SBTi
【レポート】Climate Report 2024
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