
国土交通省は8月9日、自動車のナンバープレート封印取付業務に不正があったとし、トヨタ自動車の販売系列会社4社を業務委託解除処分、同23社を業務委託停止処分とした。
封印取付とは、ナンバープレートが、登録された自動車に正しく表示されていること保証するため、ナンバープレートの交付を受けた場合、誰でも自由に取り外しができることを防ぐため、ナンバープレートの左上に存在している丸い銀色の封印を施すこと。封印取付業務は、自動車検査場内で行われることが原則だが、新車に関しては、各運輸局支局から自動車ディーラーへの封印取付業務の委託が認められている。
同省は4月、全国の封印取付受託者約2,500社を対象に、封印取付け業務の実態に係る調査を実施。その結果、一部事業者による法令等に違反する不適切な取扱いが確認された。
そのうち、「使用済み封印の再利用(一度取付けられていた封印を再度車両に取付ける行為)」「届出をしていない事業場での封印取付け行為」「あらかじめ選任されていない者による封印取付け行為」「新規登録をした自動車への封印取付けの未実施」の4つ全てでの違反が確認されたのが、旭川トヨタ自動車、トヨタカローラ愛知、トヨタモビリティ中京、福井トヨペットの4社。今回の決定で、委託解除処分が発出され、解除後2年間は委託ができなくなった。
また、「使用済み封印の再利用(一度取付けられていた封印を再度車両に取付ける行為)」違反で、トヨタ自動車系列23社(ダイハツ自動車系列3社含む)と日産自動車系列1社が、6ヶ月間の委託停止処分を受けた。
他に、123社が「届出をしていない事業場での封印取付け行為」「あらかじめ選任されていない者による封印取付け行為」「新規登録をした自動車への封印取付けの未実施」のうちいずれかの違反が確認され、再発防止策の策定及びその実施の徹底の指導が行われることとなった。
【参照ページ】封印取付け受託者の不適切な取扱いに関する国土交通省の対応等について
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