
国連世界観光機関(UNWTO)とワールド・サステナブル・ホスピタリティ・アライアンス(WSHA)は8月13日、UNWTOが策定した観光業でのESGフレームワークの導入で協働すると発表した。
今回策定したESG共通フレームワーク「観光ビジネスESGフレームワーク」は、UNWTOがオックスフォード大学SDGインパクト・ラボと共同開発したもの。同フレームワークは、国連統計委員会が193の国連加盟国が全会一致で承認した「観光の持続可能性測定のための統計的フレームワーク(SF-MST)」に準拠している。
また、サステナブル・ホスピタリティ・アライアンスは2023年、ネットポジティブ戦略「Pathway to Net Positive Hospitality」を策定済み。UNWTOのESGフレームワークと調和する形で、双方の導入を目指す考え。
【参考】【国際】国際ホテル業界団体、ネット・ポジティブ戦略発表。認証創設や共同実証プログラム(2023年5月22日)
【参考】【国際】国際観光3団体、ネイチャーポジティブ旅行・観光で合同フレームワーク提示。大きな前進(2024年5月3日)
UNWTOは観光ビジネスESGフレームワークの開発・導入を3段階で進めている。まず、2023年1月から6月までのフェーズ1では、同フレームワークの草案を作成。続いて、2023年6月から7月のフェーズ2では、ホテル・宿泊施設や旅行代理店を対象にパイロットテストを実施した。2024年はフェーズ3と位置づけられており、フェーズ1と2で得られた知見に基づき、ESGフレームワークの徹底的なテストを実施することに焦点を当てられている。また、飲食サービス、交通機関、エンターテイメント、アトラクション等もカバーするテストが行われている。
今回の発表は、ESGフレームワークのテスト、指標や関連ツールの改良、ステークホルダーの参画促進で、サステナブル・ホスピタリティ・アライアンスとして協力することに合意したというもの。
【参照ページ】UN Tourism and the World Sustainable Hospitality Alliance to advance common ESG Framework
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