
国際サステナブル・ツーリズム普及イニシアチブTravalystは9月12日、世界中のフライトの温室効果ガス排出量データが650億回以上検索表示されたと発表した。今後もさらに、乗客が排出量の少ないフライトを予約することをサポートしていく。
Travalystは、2019年にサセックス公ハリー王子が設立。現在、グーグル、Booking.com、エクスペディア、スカイ・スキャナー、トラベル・ポート、トリップ・ドットコム、トリップ・アドバイザー、アマデウス、VISA等が加盟している。
フライトの排出量データ算出では、2022年にグーグルが推定モデル「トラベル・インパクト・モデル(TIM)」を開発。2023年には推定の妥当性評価や精度を向上するため、独立アドバイザリー委員かも設置し体制を強化している。算出されたデータは、すでに多くの旅行予約プラットフォームで活用されている。
今回の発表は、Travalystに加盟している企業から検索回数データを収集し合算したもの。全世界で検索表示回数が650回を上回ったことがわかった。Travalystの最近の調査では、旅行者の47%が旅行を選択する際にサステナビリティが重要と回答している。
同団体は今回、乗客がより排出量の少ないフライトを選んだとしても、航空は排出の主要な原因であり、本質的に持続不可能と指摘。一方、鉄道のような代替の長距離輸送手段は環境への影響はかなり小さいものの、飛行機を利用するしかない場合もあり、フライトの排出情報を見える化することが、旅客の意思決定に重要になるとの見方を示した。
【参照ページ】Flight emissions data shown in over 65 billion searches worldwide
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