
エネルギー世界大手イタリアEniは9月24日。同社初となる「メタンレポート2024」を発行した。2023年度のメタン排出・漏出削減の進捗状況を公表した。
同社は、2030年までにメタン排出量をほぼゼロにすることを目標と掲げている。石油・ガス・メタン・パートナーシップ(OGMP)にも加盟しており、2022年には、OGMPのメタン排出量算定基準「石油・ガス・メタン・パートナーシップ(OGMP)2.0」でゴールドスタンダード認定を取得している。
同社は今回、直接メタン排出量(スコープ1)と漏出の双方で排出量を算定。直接メタン排出量は、2018年から2023年に半分以下に減少。メタン漏出も2014年から2023年に95%削減を達成した、双方の合計で2014年から2023年で80%減。メタン排出原単位でも86%減となり、業界トップ水準の0.06%となった。
同社は、OGMP2.0基準に即し、市場で入手可能な最善の技術を活用。メタンガスの光学特性を利用して大気中の濃度を評価し、地域の気象データを使用して排出流量を計算している。メタン検出データ報告の質を継続的に改善するため、現場でのテストや外部パートナーとの共同作業を今後も継続していく。
さらに同レポートでは、天然ガスは他の化石燃料比で価格が手頃で信頼性が高く、用途も広く、温室効果ガス排出量が少ないため、2050年までのエネルギー転換の道筋において重要な役割を果たすとも言及した。
【参照ページ】Eni publishes its first Methane Report, underlining commitment to reducing global methane emissions
【画像】Eni
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